育児のお悩み

育児に悩む方々に向けた育児あるあるや、よくあるお悩みなどについての記事集です。管理人が思ったことなど、ざっくばらんに掲載していきたいと思います。

妊娠中の妊婦さんのでべそ事情!防ぐには?治すには?

妊娠中の体の変化

妊娠すると体の色々なところが変化してきます。 出産に向けてお腹が大きく張ってくるわけですから、全くどこも変わりがないなんてことはないですよね。

その変化の1つとして、妊娠前に比べてでべそになる人が多いようです。 大きくぽっこりとお腹が出てくるため、旦那さんや妊娠のことについてよく知らない人は「ここまで出るの!?」とびっくりすることもあるようです。

個人差はあれど妊娠中はよくある変化ですし、気にしない人の方が多いと思います。 しかし、中にはでべそであることが恥ずかしいと思う人がいたり、出産後はちゃんと戻るのか心配になる人もいるかと思います。 今回はそんな妊娠中のでべそについてクローズアップして見ていきたいと思います。

妊娠中

でべそになる原因

妊娠して赤ちゃんがお腹の中で成長していくと、やがて子宮が大きくなり内側から押される腹圧が上がっていきます。 腹圧が大きくなることで、お母さんのお腹を覆っている腹筋が左右に引き伸ばされ、中心部分の筋肉が徐々に薄くなっていくのです。 筋肉がほとんどなくなり腹圧もどんどん上がっていくわけですから、へその周りのくぼみが徐々に平らになり、妊娠が後期に進むにつれてでべそに見えるようになっていくのです。

特に双子や三つ子を妊娠する多胎妊娠の場合、子宮が内側から押し出す力はより大きくなるので、通常の妊娠よりもでべそになりやすい傾向があります。

でべそ

でべそになる時期

でべそは子宮が大きくなり腹筋が引き伸ばされ、端から見てもお腹が大きくなり始めたのが分かる時期あたりに出てきます。 個人差もあるので一概に言えませんが、6ヶ月~7ヶ月頃からでべそになり始める人が多いようです。

出産経験のある経産婦の方であれば、筋肉が伸びやすくお腹が大きくなるのが早いために、でべそになる時期も早い傾向にあるようです。 また、妊娠前に痩せていた人は、お腹周りの脂肪が少ないために、でべそになるとより目立って見えるようになります。

出産後は元に戻る?

個人差はありますが、でべそは出産後、子宮の収縮に伴って目立たなくなる人が多いです。 ただし腹筋が左右に引き伸ばされ、おへその周りの筋肉がほとんどなくなる腹直筋離開という状態になった場合、治るまでに時間がかかることは珍しくないようです。

腹直筋離開自体多くの妊婦の方がなるので、でべそが治らなくても1年くらいは様子を見てもいいかもしれません。 1年以上経っても治らず、さらに痛みも伴う場合、臍ヘルニアになっている可能性があるため病院で受診することをおすすめします。

臍ヘルニア(さいへるにあ)とは

ヘルニア自体の症状としては、体内の臓器が本来あった位置から脱出してしまう状態のことで、腰の病気である椎間板ヘルニアが有名ですよね。 へそでも同じように臓器が脱出してしまう症状があり、これが臍ヘルニアです。 臍ヘルニアには種類が2つあり、痛みをともなう臍ヘルニアと痛みをともなわない臍ヘルニアがあります。

それぞれの症状は多少異なるため、違いを見てみましょう。

痛みをともなう臍ヘルニア

おへその下には、お腹をつつんでいる膜(腹膜)がおります。 この膜に穴が開き、腸が体の組織の隙間から自然に脱出しておへそが飛び出る状態が痛みをともなう臍ヘルニアです。 脱調していたり、空いた膜の穴に腸がはまり、血流が阻害された状態です。 飛び出たおへそを押し戻す事で痛みは和らぐことはありますが、しばらく経つとまた飛び出してきます。 痛みに耐えるのも辛いと思うので、早めに病院で受診することをおすすめします。

痛みをともなわない臍ヘルニア

子宮が大きくなり、内側から押される腹圧が上がることでおへそが飛び出している状態です(上記の「でべそになる原因」で記載した通りの状態です)。 脱腸などが発生しているわけではないので痛みはなく、上記で記載した腹直筋離開を起こしていなければ、出産後は次第に戻っていきます。 人によっては数年が経過しても飛び出たまま戻らないことがありますが、痛みがなければ特に問題ありません。 飛び出たままでも、特に気にしない人であればそのまま放置してもいいかもしれませんが、どうしても見た目が気になる人もいるでしょう。 そのような時は手術で戻すこともできるので、一度病院で受診することをおすすめします。

でべそにならないための予防策

予防策と言われているものはいくつかありますが、結局お腹が大きくなるとでべそになる人はなるので、完全に予防することは難しいです。

ただ、防げはしなくても、産後元に戻るのが早まったり出産に備えて体力をつけることにも繋がるので、妊娠によってでべそになりたくない人は何もしないよりはましです。

腹筋を鍛える

お腹周りの筋肉が薄くなるとでべそになるわけてですから、腹筋を鍛えればその分でべそになりにくいはずです。

妊娠をしているかどうかに関わらず、日頃から鍛えているに越したことはないですが、運動の習慣がない人もたくさんいますよね。 妊娠中の運動は、体力をつける上でも精神的にリラックスする上でも大切なことですが、時期には気をつけましょう。

妊娠初期に無理をして運動すると、流産などに繋がる危険性があります。 妊娠中期の安定期に入ってから、体の調子と相談しながら行ってください。

お腹を支える

腹帯やマタニティガードルでお腹を固定する方法もでべその予防になります。 お腹が下に落ちないので、左右に伸びづらくなるんですね。

お腹に負担をかけずにできる効果的な方法ですが、締め付けすぎないようにだけ気をつけてください。 せっかく負担のない方法なのに、締め付けすぎてしまうと赤ちゃんに負担がかかってしまいます。

でべそになったら

上記の予防策を講じたとしても、腹圧の高さやお腹の筋肉の関係で、どうしてもでべそになる人はなります。 でべそになっても気にならない人は何もする必要はないですが、痛みがある人や産後早く元に戻したい人は、以下を参考にしてみてください。

痛みがある場合

でべそに痛みを感じた場合、子供が産まれるまで日常生活が大変なので、痛みを軽減する対策を行いましょう。

ガーゼや絆創膏を貼ることでガードしたり、へそが隠れる長さの丈のマタニティガードルを着用する方々があります。 いずれを使うにせよ、でべそをお腹に押し戻し抑えるようにしてください。

産後に体型を戻す

妊娠、出産によって変化した体型を戻すことで、でべそも元に戻ってきます。

腹筋運動などで筋肉をつけることが体型を戻す上では効果的で、継続して行うことで、妊娠前よりスタイルの良いスリムな体型になることもあります。

しかし、運動をする習慣や時間がない人が大半かと思います。 そんな場合は、妊娠中にも使うマタニティガードルを着用して腹部を支えたり、骨盤ベルトにより姿勢を矯正することで、通常より早く体型が元に戻ることが多いです。 ※もちろん個人差はあります。

へそ周りの皮膚を保湿する

出産後、お腹周りの皮は伸びてしまいますが、それがでべそを目立たせる要因にもなります。

皮膚の皮の伸びを戻せばでべそも目立たなくなってくるでしょう。 そこで、皮の伸びを戻すためにへそ周りの皮膚を保湿してみてください。

保湿クリームは妊娠線予防のためのクリームなどで問題ありません。 妊娠中から保湿対策案をしておけば、妊娠線予防にもなるため一石二鳥ですね。

妊娠中はへその掃除をする機会にも

妊娠中お腹が大きくなるとへそのくぼみが平らになってくるため、掃除がしやすくなります。 へそのごまは必ずしも掃除をしなければいけないわけではないようですが、せっかくの機会ですし普段掃除をされない方は軽く掃除をしてみませんか。 ただし、くぼみが平らになって掃除しやすい時期とはいえ、やりすぎは禁物です。 お風呂上がりにオリーブオイルで浸し、綿棒で軽く拭き取るくらいにしましょう。

これだけでも汚れは十分綺麗に落ちます。 繰り返しますが、やりすぎは禁物です。 うまく汚れが落ちない場合でも無理をせず、数日後に再度掃除を試みてください。 デリケートな部分のため、力を入れずに優しく軽くケアしましょう。

赤ちゃんの中には、お母さんのおへそを触るのが好きな子がいます。産まれる前にしっかり掃除をし、せっかくなら綺麗なおへそを触ってほしいですよね。

でべその形で性別がわかる?

世の中には、妊娠・出産にまつわる噂やジンクス、都市伝説のようなものが満載ですが、でべそにまつわるジンクスも存在することはご存知ですか? よく言われているのが、出べそが目立つと男の子、あまりでべそが目立たないと女の子、と言われています。 妊娠中のお腹の出方で、前に突き出るように大きくなると男の子、丸みがあると女の子、という噂もありますが、この考えから来てるのでしょうか。

あくまで昔からある迷信のようなものであてにするようなことではないですが、産まれるまで性別を聞かされない人は、こういうところで性別の当てっこを楽しむのもいいかもしれませんね。

性別

まとめ

今回の記事は、妊娠してでべそになっても気にならない人には関心のない内容かもしれませんね。

妊娠・出産はとても大変な経験ですので、それによるでべそは誇りですよね。

ただ、今後水着を着る機会などがあった場合を考えると、でべそのままだと恥ずかしいと思う人も中にはいることでしょう。 そのような人のために、でべそが気になる人や痛みがある場合は、上記のことを試してみてはいかがでしょうか。